
業界知識や経験がある人の方が、AIを活かせるって本当?
2025/10/22
こんにちは、おぐりんです。
AIの進化で、誰でも何でもできるようになる——そんな時代が来たと言われています。確かに、画像生成AIでプロのようなビジュアルが作れたり、ChatGPTに文章を書かせたり、かつて専門家の力を借りなければならなかった領域が、手の届く存在になりつつあります。
でも本当に「誰でも同じように活用できる」のか?
僕自身は、現時点では「業界知識」や「経験」がある人の方が、圧倒的にAIを活かせると感じています。
フォトグラファーの例から考える
たとえば「かっこいい写真を撮りたい」と思ったとします。
この“かっこいい”という曖昧なニュアンスを、言葉でAIに伝えるのは難しい。けれど、プロのフォトグラファーなら、「逆光で」「ローアングルで」「シネマライクなフィルターをかけて」など、意図を明確な指示に言語化できる。
つまり、自分の頭の中にあるイメージを、AIに正確に伝えられる人ほど、望むアウトプットに近づけるということです。
「AIに任せる範囲」をデザインできる人
さらに言えば、AIにどこまで任せて、どこから先を人がやるか——この「任せる振れ幅」も経験によって調整できると思っています。
たとえば広告制作。
コピーはAIに任せる。でも、その背景にあるブランドトーンや社会的文脈は自分が担う。
逆にアイデア発想は人間が行い、具体化をAIに任せる。
このように、「AIとどこでバトンを渡すか」の判断も、現場での知識や経験がある人の方が圧倒的に上手です。
ただしこれは“短期的な話”
もちろん、これは数年のスパンで見た“今”の話です。
AIはユーザーの曖昧な指示をどんどん理解できるようになっています。
意図の補完力、文脈の把握力も急速に向上している。
将来的には「業界知識がある人の方が有利」な状態は薄れていく可能性もあります。
でも、それでも残る差があるとしたら、それは「体験からくる感覚」です。
「知識」より「経験」が武器になる
この感覚は、AIが学習できるデータとは違う、人間だからこそ蓄積できる“感性”のようなものです。
カメラを触ってきた中での気づき、何度もトライした結果得た直感。
こういったものは、今のAIでは再現が難しい。
企業文脈で言うなら、「この現場で実際に顧客と接している人の感覚」とか「プロダクト運用上のリアルな肌感」とか。
“○○だからこそ持っている視点”というのが、AI時代において大きな差別化要因になると感じます。
AI時代に問われるのは「自分だからこそ出せる価値」
AIが進化するからこそ、人間が持つ「経験」や「感性」の価値が相対的に高まっていく。
そしてそれは、単なる技術知識ではなく、「現場にいたからこそ見えたこと」や「失敗したから得られた視点」など、経験に裏打ちされた意思決定の力です。
つまり、AIと一緒に成果を出すには、AIに“任せられるところ”を見極める眼と、AIに“任せてはいけないところ”を引き受ける力が問われているのではないでしょうか。
✍️ まとめ
AIがどれだけ進化しても、それをどう使うかは人次第。
そして、今の時点では「知っている人」や「やったことがある人」の方が明らかに強い。
でも、それは「その人が特別なスキルを持っている」からではなく、「経験を通じて考える力を養ってきた」からこそです。
AI時代、必要なのは“賢さ”よりも“感度”。
そして、それを支えるのは、自分自身の経験と向き合う姿勢なのかもしれません。












































