AI相談は誰にすべき?研修・コンサル・顧問の違いと、外部に頼る前に考えること

2026/05/22

こんにちは、おぐりんです。

AI活用について相談したい。
最近、こういうニーズはかなり増えていると思います。

ただ、最初に考えた方がいいのは「誰に相談するか」ではありません。
まず考えるべきなのは、そもそも外部に相談すべき話なのか、自分で調べれば足りる話なのかです。

結論から言うと、やりたいことがかなり具体的で、答えもある程度決まっているなら、まずはネット記事、YouTube、公式ドキュメント、ChatGPTなどで調べる方が早いです。お金もかかりません。

たとえば、

・ChatGPTで議事録を要約したい

・画像生成ツールの使い方を知りたい

・Excel作業を少し自動化したい

・プロンプトの例を探したい

こういうものは、かなりの部分が自分で調べれば解決できます。
一方で、会社でAI活用を進める場合は、それだけでは足りないことが多いです。

会社のAI相談は、ツールの使い方だけでは終わらない

企業で起きやすいのは、こういう状態です。

AIを使った方がいいのは分かっている。
でも、どこから始めればいいのか分からない。

同じツールを見ていても、自社の業務にどう使えばいいのか分からない。
他社の事例は知りたいけれど、そのまま真似していいのか分からない。
社内に広げたいけれど、誰を巻き込むべきか、どの順番で進めるべきかが見えない。

ここで初めて、外部に相談する意味が出てきます。

つまり、外部に頼るかどうかは、会社文脈が深いか浅いかではなく、何を解決したいのかで考えた方がよいです。具体的な使い方を知りたいだけなら自分で調べる。社内に広げる、計画として進める、継続的に判断する必要が出てきたら、研修・コンサル・顧問の出番になります。

では、外部に相談するとして、AI研修、AIコンサル、AI顧問は何が違うのでしょうか。

AI研修は、きっかけを作るもの

AI研修は、社内にAI活用のきっかけを作る場として有効です。

まだ触ったことがない人に触ってもらう。
部署ごとの知識差を埋める。
AIに対する心理的なハードルを下げる。
共通言語を作る。

こういう目的には、研修はかなり向いています。
一方で、正直なところ、研修をやっただけで会社のAI活用が一気に進むことは多くありません。

理由はシンプルで、研修はどうしても時間が限られるからです。
単発の研修では、その会社がどういう思想で事業をしているのか、どんな業務フローがあるのか、どんな制約があるのかまでは深く入りきれません。

もちろん、連続研修や伴走型の研修であればもう少し深く入れます。

ただ、研修の基本的な役割は、あくまで「始めるきっかけ」を作ることだと考えた方がよいです。

AIコンサルは、提案と設計で前に進めるもの

AIコンサルは、もう少し踏み込んで、課題整理や施策設計をしていく支援です。

どの業務にAIを使うべきか。
どの部署から始めるべきか。
どんなロードマップで進めるべきか。
どのツールを選ぶべきか。
どんな運用ルールが必要か。

こうした論点に対して、外部の専門家が提案し、整理し、前に進めてくれるのがコンサルの価値です。

研修よりも設計寄りです。
場合によっては、資料作成、要件整理、PoC設計、社内説明まで含まれることもあります。

その分、費用も期間も大きくなりやすいです。
会社として「AI活用をプロジェクトとして進めたい」「自社だけでは設計しきれない」という場合には、コンサルが合いやすいと思います。

AI顧問は、会社の文脈を深めながら相談するもの

AI顧問は、コンサルとは少し違います。
基本的には、実働をすべて代行してくれる存在ではありません。

どちらかというと、継続的に相談できる相手です。

新しいAIツールが出たときに、自社に関係あるのか相談する。
社内でAI活用の方針に迷ったときに、壁打ちする。
研修後に現場で出てきた課題を相談する。
AIの使い方だけでなく、社内への広げ方やリスクも相談する。

こういう関係に近いです。

顧問の良さは、相談を重ねるほど、会社のコンテキストが深まっていくことです。

最初は一般的なAI相談でも、何度も話しているうちに、その会社の業務、価値観、意思決定のクセ、現場の温度感が見えてきます。

すると、同じAIツールの話でも、よりその会社に合った提案や判断ができるようになります。

ここはかなり重要です。

AI活用は、ツールの機能だけで決まりません。
その会社が何を大事にしているのか、どんな人が使うのか、どこまで任せてよいのかによって、正解が変わります。

だからこそ、継続的に相談できるAI顧問という形には意味があります。

どれを選ぶかは、会社の状態で変わる

AI研修、AIコンサル、AI顧問のどれが優れているか、という話ではありません。
会社の状態によって、選ぶべきものが変わります。

まず社内にAIへの興味や共通理解を作りたいなら、AI研修が向いています。
何をすべきか整理し、計画として前に進めたいなら、AIコンサルが向いています。
継続的に相談しながら、自社に合う形を探していきたいなら、AI顧問が向いています。

ざっくり言うと、

・研修は、きっかけを作る
・コンサルは、設計して進める
・顧問は、継続的に相談しながら文脈を深める

という違いです。
どれもトレードオフがあります。

研修は始めやすい一方で、それだけで推進までは起こりにくい。
コンサルは前に進みやすい一方で、範囲が大きくなりやすい。
顧問は継続的に相談しやすい一方で、実働をすべて任せるものではない。

この違いを理解しておくと、AI相談でミスマッチが起きにくくなります。

外部に頼る前に、まず考えるべきこと

AI相談をする前に、最低限ここは整理しておくとよいです。

・社内にAIを使える人を増やしたいのか
・どの業務にAIを使うべきか決めたいのか
・継続的に相談できる相手がほしいのか
・具体的な実装や運用まで進めたいのか
・自社だけでは見えていない事例や考え方がほしいのか

この問いに答えるだけでも、相談先はかなり絞れます。

そして、もし「自社の状況を踏まえて、研修なのか、コンサルなのか、顧問なのかを一緒に整理したい」という段階であれば、外部に相談する意味は十分にあります。

Aidiaで大事にしていること

Aidiaでは、AI活用を単なるツール導入としては見ていません。
もちろん、ツールの使い方を学ぶことも大事です。

ただ、それ以上に重要なのは、自社の業務、判断基準、文化、制約に合わせて、AIをどう使うかを設計することです。

そのため、AI研修で最初のきっかけを作ることもありますし、AI顧問として継続的に相談を受けることもあります。

大事なのは、最初から大きなプロジェクトにすることではありません。

まず、自社はいま何に困っているのか。
それは自分で調べれば足りる話なのか。
それとも、外部の視点や会社のコンテキストへの翻訳が必要な話なのか。

ここを見極めることです。

AI相談は、誰に聞くかよりも、何を解決したいかから考える。

ここから始めるだけで、かなり失敗しにくくなると思います。

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おぐりん(尾倉侑也)

「好きなことをやる。全部やる。」をモットーに、好奇心のまま生きる。"教育"をテーマに事業を展開。2022年11月のChatGPT登場以降は、複数のAI事業の立ち上げを行う。企業様へのAI定着支援も実施。

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